
今回は、「猫=かわいい」と思う理由を解説していきたいと思います。
なぜ、私達人間はこんなにも猫に魅了されるのか?
そのなぞを、科学的根拠を用いて解説します。
たくさんの画像付きで解説していきますので、楽しみながら見ていきましょう~。
目次
① 猫がかわいい理由を科学的に解説
猫を見た多くの人が「かわいい」「愛おしい」と感じるのはなぜでしょうか?
その理由をここでは、
1.ベビースキーマが関係している
2.鳴き声で魅了をしている
という科学的な視点から解説していきます。
1.ベビースキーマが関係している
人間が何かを見て「かわいい」と感じる法則を見つけた方がいます。
ノーベル賞を受賞したオーストリアの動物学者 コンラート・ローレンツ氏。
この方が提唱する「ベビースキーマ(幼児図式)」によって、私たち人間は「猫=かわいい」と感じる可能性が極めて高いと言えます。
・体に比べて大きな顔・頭
・広いおでこ・出っ張ったおでこ
・丸い体や輪郭
・大きい瞳や、やや下にある目
・小さな鼻・歯
・短くて太い手足
などの特徴を見ると人間は、脳が刺激され
「守ってあげたい」
という感情を抱くという。
この特徴を見ると、人間の赤ちゃんの特徴にもぴったり当てはまりますね。
この身体的な特徴により私たち人間は「かわいい」「守ってあげなくては」という心理が働くと言われています。
また、この「ベビースキーマ」は人間の赤ちゃんだけでなく、動物や物、マンガのキャラクターなど様々な対象物に対して「かわいい」「守ってあげたい」と本能レベルで感じるという研究結果もでています。
(例えば、キューピーちゃん・ドラえもんなども「ベビースキーマ」の特徴が入っていますね)
これにより、「猫=かわいい」と感じるのは当たり前の事だと言えます。
2.鳴き声で魅了している
猫の「ニャー」という鳴き声も「かわいい」と感じる要因です。
研究によると、猫の鳴き声が進化していることがわかっています。
猫の祖先種であるリビアヤマネコの鳴き声と比べると、人間が聞いて「心地よい」と感じるのは現代の猫の方が強いということがわかっています。
これはつまり、人間と猫が長い間共存してきた過程で、猫が人間により「かわいい」と感じてもらうために進化したと考えることができます。
また、猫同士でお互いに好意を示す親和的な表現のひとつに喉を鳴らす「ゴロゴロ」がありますが、人間に対しても同じように「ゴロゴロ」と泣きます。
これは、お腹が空いた時や甘えたい時に行う「要求ゴロゴロ」で、猫同士の「ゴロゴロ」と「要求ゴロゴロ」は音響学的に違うことが分かっています。
この「要求ゴロゴロ」と似ている周波数に「赤ちゃんの泣き声」があります。
赤ちゃんは、お腹が空いた時・おむつを変えてほしいときに泣きます。
それを聞いた親は「なにをしてほしいのか?」「なにかしてあげなきゃ」と考えますが、これと同じような気持ちを猫の「要求ゴロゴロ」で感じてさらに愛おしくなるということです。
上記の2点だけを見ても、「猫=かわいい」は至極当然の事だと言えますが、次に猫の魅力的な部分をそれぞれ見ていきたいと思います。
② 猫がかわいい理由を外見から解説
次に「猫=かわいい」という理由を外見から解説していきます。
それぞれのかわいいポイントを1つずつ見ていきましょう。
1.大きい目
こちらは①でも解説したように「ベビースキーマ」の特徴のひとつです。
2009年に行われた実験で、顔の中の目の割合が大きければ大きいほどかわいらしさが増すという結果がでているほど、「目の大きさ=かわいい」ということが証明されています。
また、目の中の瞳孔(黒目)が大きいとさらにかわいく感じますよね。
これは瞳孔(黒目)が大きいと、目全体が大きく見えるため、さらにかわいく感じるということでしょう。
女性も、黒目が大きく見えるカラコンを入れたり、付けまつげやアイメイク商品の多さからも「目の大きさ=かわいい」という図式が人間の感情に大きくかかわる事がわかりますね。
2.丸い手足とぷにぷにの肉球
猫のパーツで人気が高いのがこの手足と肉球でしょう。
写真でも分かる通り、この裏アングルがたまりません。
この手足は体を支えるだけでなく、モノを撫でたり、すくったりするなどの役割があります。
(猫が何かを撫でるシーンが大好きです)
また、足裏にある肉球はぷにぷにとした柔軟性でジャンプをする際の体への負担を軽減したり、肉球のみで歩くことで足音を立てずに獲物に近づけるなどネコ科にとってとても重要な役割を果たしています。
(このぷにぷにの色と感触がたまりません)
3.柔らかい体と肌触りのいい毛並み
どこを触っても柔らかく、肌触りがとっても気持ちいいのもかわいい理由でしょう。
猫を抱きしめたり、顔を寄せて頬を毛並みにすりすりしたり、
「あ~気持ちいい~」
「あ~かわいいなぁ~」
と思わずニヤけてしまうのは私だけじゃないハズ。
この柔らかい体で、のび~としたり、すっごい態勢で寝転がったりする柔軟な動きが人間を魅了している部分だと言えます。
また、優しい肌触りで美しい毛並みも魅力ですね。
猫は元々綺麗好きな動物で知られています。
暇さえあれば自身の毛づくろいをしていますし、日向ぼっこが大好きなので毛がふかふか・さらさらしているところもかわいい理由でしょう。
4.いい匂い
猫は体臭が少ないのが特徴です。こまめにシャンプーなどしなくても顔をすりすりしたくなるほど臭いがありません。
ペットとして人気のある犬と比べても、犬種により多少の違いはあるものの、犬は定期的なシャンプーをしてあげないと強い臭いが発生します。
それに比べ、先ほども解説したように、猫はとっても綺麗好きです。
猫は起きている時間の30%~40%ほど毛づくろいをしていると言われています。
この毛づくろいは毛並みや皮膚を綺麗にするだけでなく、臭いを消す効果があります。
また、猫が大好きな日向ぼっこをすることで雑菌の繁殖を防ぐ除菌・消臭を自然に行っているために臭いが少ないという特徴があります。
5.猫最大の愛情表現「サイレントニャー」
猫は、人間には聞き取ることができない高音を聞き取るのが得意。
そのため、猫自身も高音で鳴くようになったとも言われています。
人間には聞き取れない高音で鳴くサイレントニャー
(口パクじゃないよ)
もめちゃくちゃかわいいですよね。
しかも、このサイレントニャーは猫最大の愛情表現らしいのです。
本来、サイレントニャーは子猫が母猫にむかって「お腹空いたよ~」「遊んでよ~」と甘える時の表現なので、そのサイレントニャーを自分にしてくれたと考えると・・・うれし泣きです。
(サイレントニャーを知らずに口パクと勘違いしていた方も、知るとより可愛く感じるのではないでしょうか)
6.感情を豊かに表現してくれるしっぽ
猫によって様々な形をしているしっぽ。
まんまるのしっぽや、ストレートの長いしっぽなど形状もバラバラです。
しっぽがある意味としてはバランスをとるためとしての機能が思いつきますが、それ以外にも感情を表現しているということがあります。
喜んでいたり、怒っていたり、興味を示したり、集中していたりと様々な気持ちの表現をしっぽでしていますよね。
言葉が通じない相手だからこそ、じっくり観察して「今こんな気持ちかな?」「今どんな事考えてるの?」と、考えることで猫とより良い関係を築けると思います。
7.愛くるしい表情
猫は目や耳、ひげなどで表情を作ります。
眠そうな顔であくびをしたり、お腹いっぱいで満足な顔をしたり、時には怒ったり、なにか切ない表情をしていたりと、ほんとに色んな表情を見せてくれます。
そのどれもが愛くるしいですよね
8.チラ見せピンク色がかわいい
可愛いの代表的な色と言えばピンク色です。
そのピンク色を体のあちこちに持つ猫もやはりかわいいのです。
鼻や耳、肉球にあるピンク色や、水の飲むときや毛づくろいの時に見せる舌のピンク色など、その時々にチラッと見えるピンク色がとってもかわいいですよね。
以上が外見からみた「猫=かわいい」の理由です。
①で解説した「ベビースキーマ」の特徴と重なる部分が多くありました。
やっぱり「猫=かわいい」は当然だった!!
上記で解説してきたように、やはり私たち人間が「猫=かわいい」と思うのは当たり前の感情だということがわかりました。
これ以外にもあげればきりがないほどに魅力満載の猫!
最後にもう1度、かわいいと理由をまとめたいと思います。
1.ベビースキーマが関係している
2.鳴き声で魅了している
②猫がかわいい理由を外見から解説
1.大きい目
2.丸い手足とぷにぷにの肉球
3.柔らかい体と肌触りのいい毛並み
4.いい匂い
5.猫最大の愛情表現「サイレントニャー」
6.感情を豊かに表現してくれるしっぽ
7.愛くるしい表情
これまで猫の魅力を具体的に解説してきました。
ただ、上記の理由以外にもあなただけが知っている「かわいい~」と思うポイントこそが、
最高の「猫=かわいい」理由だと思います。
\\愛猫と健康に暮らすために//